stcの名言

メモ
あの調査について備忘録的に自分の考えをまとめておく
ちょっと長い（笑）
選択肢
29年
「婚姻をする以上、夫婦は必ず同じ名字（姓）を名乗るべきであり、現在の法律を改める必要はない」
「夫婦が婚姻前の名字（姓）を名乗ることを希望している場合には、夫婦がそれぞれ婚姻前の名字（姓）を名乗ることができるように法律を改めてもかまわない」
「夫婦が婚姻前の名字（姓）を名乗ることを希望していても夫婦は必ず同じ名字（姓）を名乗るべきだが、婚姻によって名字（姓）を改めた人が婚姻前の名字（姓）を通称としてどこでも使えるように法律を改めることについてはかまわない」「現在の制度である夫婦同姓制度を維持した方がよい」
「現在の制度である夫婦同姓制度を維持した上で、旧姓の通称使用についての法制度を設けた方がよい」「選択的夫婦別姓制度を導入した方がよい」

問題点1　旧姓使用の拡大についての規定
29年では「通称としてどこでも使えるように法律を改める」としている
これは「旧姓は（戸籍上の名ではない）あくまで通称だが無制限に使えるよう法改正する」と読める
これは実質的な別姓制度だろう
この選択肢を選ぶ人と２番目の別姓制度に賛成を足すと過半数を大きく超える
そのなると論点は戸籍に旧姓を記載するか否かの点だけになる記載しないとなると法的に認証された名が二つになるのでそれに対する反対意見が出るだろう
そうなった時に結局戸籍に旧姓を併記する方法がベターという判断がなされてもおかしくはない
これを保守派が嫌ったんだと思う　（旧姓表記NGの人って保守にいるんです？）

そこで3年の選択肢
「旧姓の通称使用についての法制度を設けた方がよい」これは使用範囲の規定がないので29年のように実質的な別姓婚と見なすことが出来ない
結果として「現在の制度である夫婦同姓制度を維持した上で」が独り歩きする
別姓婚制度への賛成を少なく見せたいという意図が見える　（何の意味があるの？）
但しここで問題が生じる
「旧姓の通称使用についての法制度を設けた方がよい」
と考えるのは別姓婚に賛成の人の中にもいるからだ
それは主として「別姓婚には賛成だが自身は同姓婚を選び、その上である程度旧姓を使いたいから法整備を求める」人たちだと思う
自分は制度を利用しないという意味で消極的賛成派、容認派と言える
この人たちの数は少なくないと思われる
この人たちが選ぶ選択肢は
「選択的夫婦別姓制度を導入した上で、旧姓の通称使用についての法制度を設けた方がよい」
であるべきだがそれが存在しない

その時彼らは何を考えどの選択肢を選ぶか
「選択的夫婦別姓制度を導入した方がよい」には旧姓使用についての言及が一切ない
だとすると「別姓婚制度が導入されたら旧姓使用の法整備はされない」と考えるのが自然だろう
彼らの意志は二つ
一つは「選択的夫婦別姓制度に賛成」で、もう一つは「旧姓使用について法整備してほしい」だ
前者は彼らの利害と直接関係しないのに対して後者は直結する
ならば後者を優先するだろう
つまり2番目の選択肢を選ぶという事その結果2番目の選択肢を選んだ人が最多になり「同姓婚維持の意見が7割」という解釈が成立する事になった
選択肢が4つであれば恐らく消極的賛成が可視化され、3番目と合わせると過半数に達したのではないだろうか

問題点２　選択肢の順番
29年では賛否を問う選択肢の後に旧姓使用についての選択肢があったのに対して3年では賛否の間、つまり2番目に旧姓使用の選択肢が設定された
相反する選択肢が存在する場合、どちらにも決めかねる人は真ん中の選択肢を中庸や無難といったイメージで選ぶ傾向がある
これも3年調査で2番目が最多になった一因だと思う以上を考えると明らかに制度導入を嫌忌する意図が働いたと思わざるを得ない
これでは調査の信頼性、正当性が著しく毀損する
こういった事は公文書の改竄と同じで国の根幹を毀損する許しがたい行為だと思います

https://twitter.com/stc_bp100/status/1600731000728088576?s=20&t=YKiO-Ebde7LaDZU0Xbxhew